何もしない午後に、思考がほどけていく

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何もしない午後に、思考がほどけていく

#時間に還る

午後という時間は、目的から少し離れても許される。

朝の緊張がほどけ、夕方の約束にはまだ遠い、名前のつかない時間。

この町には、午後は「何かをするため」ではなく、
何もしないことを選べる時間として静かに流れる空気がある。

R-villa ハルニレの窓から入る光は、もう鋭くはなく、家具の輪郭をやさしくなぞる。

 

R-villa OHK D-9の視線を遮った小高いウッドデッキに佇み、
ただ空を眺めていると、思考がひとつずつ役目を終えていくのがわかる。

軽井沢に別荘を構えた人たちは、避暑だけじゃない、忙しさのあとに残るものを大切にしようとした人たちだったのかもしれない。

現代のようにクリックひとつで情報にアクセスできない。
忙しく決断に追われる日々、同時に動く思考の数々、積み上がる資料の山・・・

日常から離れた午後には何も決めない時間が必要だった。

自然は、沈黙の使い方をよく知っている。

風の音、
遠くの鳥の声、
木々が揺れるわずかな気配。
それらは、意味を持たせようとしなくても、人の内側を少しずつ整えていく。

R-villaハルニレから早朝に歩く高原教会までの坂道
湯川のほとりの遊歩道
四季折々の景色を愛でながらの湯治

観光地としての賑わいがすぐそばにありながら、その傍には静かな午後が守られている。
便利さと距離感。
にぎわいと静けさ。
そのどちらも否定せず、共存させてきた時間が、この町の空気をつくっている。

R-villa OHK D-9からもほど近い café and interior L

何もしない午後は、止まっている時間とは違う。
大開口の窓から流れていく時間を感じながら、深く深く自分に潜る…そんな時間が流れる場所。
思考がほどけ、感覚が戻り、自分の輪郭が少しずつ柔らかくなる時間。
夕日が傾く頃には、何もしていない豊かさで満ち足りた自分に出会える時間。

そんな時間の過ごし方こそが何もしない午後になる。